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節分の豆が余ったら福茶にしよう!福茶の由来や地域

2016/11/23

節分の豆まきの後、年の数だけ豆を食べるのか辛くなってきた・・・
というのは私です(笑)

ですが縁起ものですし、なんとか年の数食べられないものか・・・
豆もたくさん余ったけど捨ててしまうのはもったいない・・・

という方も多いのではないでしょうか。

私も豆を少しでも美味しく消費できないか模索し、
いろいろ調べた中で超簡単に作れて体も暖まる「福茶」に関して
ご紹介していきます。

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節分の豆が余ったら福茶にしよう!

最初に福茶はどんなものなのかご家庭でできる超簡単レシピを紹介しますね。

【材料】
・福豆  3粒
・昆布(塩昆布・昆布の佃煮など) 適量
・梅干し 1粒
・熱湯または緑茶
【作り方】
材料を湯のみに全て入れ、熱湯または緑茶を注げば出来上がり

ちょっっ!!!
簡単すぎ!
福豆は基本縁起がよい3という数字で3粒らしいですが
色々なレシピを見たところ、5粒のレシピもありましたし、
好きな数入れる方もいるそうですよ。
3粒だと対して豆は減りませんからね。

この福茶に入れた豆は、出汁として福を取り込む方式なので(笑)
最後にふやけた豆は食べなくても良いそうです。

お正月に飲む地域もあるそうなので、とても縁起が良い飲み物です。
でもこの福茶の由来って何なんでしょう?
ちょっと調べてみました。

※由来はいいから、豆を消費するレシピをもっと知りたいんじゃ!
という方はこちらにもありますのでどうぞ〜

節分のあまった豆レシピ砂糖を使ったものからごはんやお菓子も!

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節分の豆福茶の由来

福茶の歴史は平安時代にまで遡ります。
村上天皇が統治していた頃、疫病が流行しそれを憐れんだ空也上人が
十一面観音像を彫り、人力車に乗せて京の町を回ったそうです。
その観音像のお供え物だったお茶を飲んだ病人が回復したということです。

また病に伏せていた村上天皇が空也が開基した寺の六波羅蜜寺の観音様の供え物としていた
お茶を飲んだところ、回復したという説もあるそうです。

天皇がこれらを吉例としてお正月に飲むようになり、
一般の人々も邪気を払うために飲むようになったそうです。

京都の六波羅密寺では正月三が日の行事で「皇服茶授与」が行われています。
空也が八葉に割った青竹で淹れたお茶に、梅干しと結び昆布を入れて振る舞ったと伝わっています。
それが正月や節分の無病息災の行事に繋がっていきました。

元旦には「大福茶」として若水を使用するしきたりです。
※若水・・・天皇に奉じた水、元旦の朝に初めて汲む水、井戸から汲んで神棚に備える水

お茶に入れるものは梅や昆布の他にも、
黒豆、山椒、栗、胡桃を入れる方もいるそうです。
金箔を入れる方もいるそうです。

基本は熱湯で淹れますが
お好みで緑茶、ほうじ茶、昆布茶もいいですね。

節分の豆福茶の俳句

「福茶して 先づ一笑や 雨静か」

こちらは村上鬼城(1865~1938)が続鬼城句集に収録されています。

群馬県高崎市に育った彼は今の司法書士兼俳人だったそうです。
幼いころから困窮した生活を送っていた事もあり、
人生の諦念や病気の苦しみなどを詠った句が多いのが特徴ですが、
この福茶の句はなんだか明るいです。
(縁起ものですからね!)

このように、一部地域では俳句にもなるようなメジャーな行事ですが、
全国では一般的ではないようです。

ただ、この情報社会で
一部地域の行事が何かをきっかけに
急激に全国へ広まることもありますよね。

現在の節分に恵方巻きを食べる習慣が良い例です。
皆さんは一足はやく福茶を飲んで福を呼び込みましょう!

まとめ

もともと元旦に飲まれていたものですが、
節分(2月3日)も昔で言うところ季節の大晦日ですから
縁起ものとして飲むのもニュアンスとしてはおかしくありません。
今年の節分はぜひ福茶を作って飲んでみてください。

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