七草は秋にもあった春の七草との違いと由来と覚え方
秋の七草って知っていますか?
春の七草は年明けにおかゆにして食べる方も多いと思いますが、
秋の七草はあまり知られていないようです。
どんな種類なの?食べるの?
今回はそんな秋の七草について調べてみました。
七草は秋にもあった春の七草との違い
秋の七草はどのような種類の草を指すのかさっそく見ていきます。
●萩 (ハギ)
ピンクに近い紫色の小さな花です。
マメ科ですので葉も小さく、花は連なって咲きます。
●尾花 (オバナ)
ススキの事で、イネ科の植物です。
花の形が獣の尾に似ていることからオバナと呼ばれるようになったそうです。
●桔梗 (キキョウ)
青紫色の星形の花です。
秋の花のイメージが強いですが、
実は現代の六月中旬から初秋の九月頃までが開花時期だそうです。
●撫子 (ナデシコ)
花弁の先が幾つにも分かれており
紅〜淡いピンクのものが多いです。
日本でも古くから和歌などに使われています。
●女郎花 (オミナエシ)
花の丈は60〜100cmほどあり、
先端に黄色い細かい花をつけます。
現在自生地が減少しており、自然のものはあまり見れないかもしれません。
●藤袴 (フジバカマ)
白に近い紫のような小さい花が散房状に咲きます。
無香ですが、乾燥させると桜餅のような香りがします。
●葛 (クズ)
マメ科でつる性の植物で、他のものに巻きついて10m以上伸び、
穂状花序が立ち上がり、濃紺紫色の花を咲かせます。
根は漢方に用いられ、かの有名な葛根湯の原料です。
この7つが秋の七草と言われているものです。
秋の七草の由来
そもそも秋の七草ってどうやって決まったのでしょう?
春の七草は昔の中国の説話と日本の若菜摘みという習慣が結びついてできた
無病息災を祈る行事となっていますが、
秋の七草は日本固有のもので
誰が選定したという記録は残っていないそうですが、
万葉集に載せられた山上憶良の詠んだ和歌の二首が由来を言われています。
・萩の花、尾花、葛花、撫子の花、をみなへしまた藤袴、朝貌の花
ここの朝貌とはアサガオのことですが、
この和歌が詠まれた時代の背景を考えると桔梗の可能性が高いそうです。
ここでも分かるように
春の七草とは異なり、秋の七草は観賞用としての七草です。
一般的にその季節にある草花を歌に詠むことは多かったようですが、
憶良がこの和歌を詠んだことで日本の代表的な秋草のイメージが
強まったことで始まったようです。
江戸時代には『新秋の七草』として
リンドウ、オシロイバナ、トロロアオイ、ヒオウギ、ゴジカ、ユウガオ、カラスウリ
が上げられています。
また昭和10年頃にも新聞で発表された別の『新七草』もあり
ハゲイトウ、ヒガンバナ、ベゴニア、キク、オシロイバナ、イヌタデ、コスモス
でした。
元祖以外にもこんなにたくさん発表されていたんですね。
ここまでくると外来種も多く取り入れられているようです。
秋の七草の覚え方
ちょっとした時に秋の七草の話をしても
七草全て言えないとカッコ悪いですよね。
今回は三つ語呂合わせを紹介しますので、
好きなもので覚えてしまいましょう。
①ハスキーなおふくろ
は 萩
す ススキ
き 桔梗
な 撫子
お 女郎花
ふ 藤袴
く 葛
ろ
最後のろは余りですが、
私は面白いのでこれが一番好きです(笑)
②お好きな服は
お 女郎花
す ススキ
き 桔梗
な 撫子
ふ 藤袴
く 葛
は 萩
こちらは代表的な覚え方です。
①も②も尾花のことをススキとして語呂合わせしています。
③大きな袴はく
お 女郎花
お 尾花(ススキ)
き 桔梗
な 撫子
袴 藤袴
は 萩
く 葛
気に入った語呂合わせはありましたか?
どうせならここで覚えてしまいましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
春の七草はあまりにも有名ですが、
秋の七草も知っているとより秋を楽しむことができそうです。
自然があまり周りにない方も
たまには外に目を向けて秋の七草を探してみてくださいね。