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恵方巻きの由来は下品な遊郭の遊び!?意味と現在までの変化

節分で恵方巻きを食べる習慣がここ何年かで急速に広まり定着してきました。
恵方巻を切り分けずに、かぶり付いている姿は
あまりお上品には見えないのは私だけでしょうか・・・笑
企業の戦略で広まった恵方巻きの意味は最近作られた後付の内容もとても多く、
よくよく調べると・・・
なんというか・・・
やっぱり下品な遊びから広まったという説も多く見られます。
今回は恵方巻きの有力な由来について調べてみました。
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恵方巻きの由来は下品な遊郭の遊び!?

恵方巻きの起源や由来は諸説あるようですが、
代表的なものとしては

①:江戸時代末期、大阪の商人が商売繁盛と厄払いの意味を込め、立春の前日である節分に「幸運巻き寿司」として始まった
②:江戸〜明治時代にかけて大阪船場の太巻きを芸者に咥えさせる花魁遊びが流行り始まった
③:1800年代、大阪近郊の村で節分の日に大勢で巻寿司を食べる際、切り分ける手間は省くために一本丸かぶりをしたことから始まった

この3つがあります。
こう見ると、歴史的にそこまでむかーしの話ではないということが分かります。

①に関しては結構まっとうな起源だと思います。
基本の恵方巻きも具材は七種類と縁起の良い数だそうですからね。

②は妙に説得力があると個人的に思います。
もう見た目そのままですよね。

もうそれってそういう事じゃないですか〜〜
巻寿司をアレに見立てて丸かぶりさせ、
その様子を見てお客が楽しんだということです。

”芸者さんに良いスポンサーがつきますように”
という意味も込められていたそうですが、
後付のような気がするのは私だけでしょうか。

③もズボラな私としては結構しっくりきます。
大勢の分を切り分けるって手間ですよね。
もうそのままでいいや〜!ってなる気持ちはわかります。

この時点では上方の商人や花街での風習で、
一般家庭には馴染みがあまりなかったようです。

現在の恵方巻きとどう繋がっていったのか見ていきます。

恵方巻きの由来遊郭遊びからの変化

商人の一部や花柳業界で流行っていたこの風習に目をつけて、
1932年に大阪鮓商組合が「巻寿司を節分の日に丸かぶりすると幸運に恵まれる」
というチラシを発行し、幸運巻寿司を販売しました。
完全に販促目的です(笑)

1940年には再度チラシを発行し、徐々に大阪の一部地域で定着し始めました。

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戦後に行事としてはだいぶ廃れてしまいましたが、
1949年に土用丑の日にうなぎを食べる風習に対抗して、「節分丸かぶり寿司」を広めようと
大阪鮓商組合がまたもや画策します。

1970年あたりには大阪の海苔問屋共同組合も加わり、
メディアにも注目されるようになっていきました。

そこから更に大阪海苔問屋共同組合が作成したポスターを寿司屋に貼ったり、
「巻寿司早食い競争」などの販促イベントを行うことで
マスコミにも取り上げられ、徐々に知名度が上がっていきました。

いかがでしょうか。。。
販促目的とはいえ、
すし協会と海苔協会がここまで根気強く涙ぐましい努力をして
少しずつ広めていったんですね。

たとえ起源が下品だったとしても、
なんとか業界や日本を盛り上げよう!と躍起になって模索していた人達
が多くいたのではないでしょうか。

ここで大阪の一部地域に定着し、一旦留まったようです。

そして・・・ついに・・・
2000年あたりから日本全国に急速に広まることになりました。
コンビニエンスストアの商戦に見事にハマったのです!

お次はどのようにコンビニで仕掛けられたのか見ていきます。

恵方巻きの由来意味コンビニ商戦

1983年にコンビニのファミリーマートが
大阪府と兵庫県の限定的に販売が開始されたそうです。

そして広島市にあるセブンイレブンの大阪出身オーナーが
エリアマネージャーに巻寿司を丸かぶりする風習について話したところ、
新しいイベントとして考案されました。

1989年に広島のセブンイレブンで販売が開始され、
1998年に全国展開して急速に広まったんですね。
「恵方巻き」という言葉もこの全国展開した際に、
「丸かぶり寿司恵方巻」という商品名で販売していたことから定着しました。

そもそも”恵方”とは
陰陽道でその年の干支にもとづいて、福の神(歳徳神)が居る吉の方向の事です。
その方向に向かって一人一本黙って食べる・・・
ここまで来るとコンビニの商戦によるこじつけ臭もプンプンしますが、

うなぎが売れずに困っているうなぎ屋のために平賀源内が考案した「土用丑の日」
お菓子業界が普及させて今や日本の代表イベント「バレンタインデー」など

行事や風習ってこういうところから始まって続いて行くのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
やはり由来としては遊郭の花魁遊びが有力なようです。
内容を知ると少し抵抗があるかもしれません。

ですが今、節分にはあらゆる所で様々な恵方巻きが売っています。
丸かぶりはぜずとも、美味しい恵方巻きを囲んでイベントとして
楽しんでしまうのも良いかもしれませんね。

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