鏡餅はいつまで飾る関東関西の違いや食べ方マナーやアレンジレシピ
2017/12/28
楽しいお正月の飾りと言えば「鏡餅」です。
立派なものから、小さいものまであるだけでお正月らしくなりますよね。
ずっとお正月気分に浸っていたいですが、
いつまでも飾って置くわけにもいきません。
今回は鏡餅を下げるタイミングや食べ方などを調べてみました。
鏡餅はいつまで飾る関東と関西で違うの?
鏡開きは一般的に1月11日ですが
地域によって異なることを知っていましたか?
鏡餅は歳神様の依り代で、お供え物でもあります。
ですので神様がいらっしゃる「松の内」までは飾っておきます。
この「松の内」の期間が
関東では1月7日まで
関西では1月15日まで
この数日後に「鏡開き」が行われますので
関東では1月11日
関西では1月20日
になり、例外的に京都では1月4日に鏡開きをするそうです。
そもそもなぜこのようなズレが発生したのでしょうか?
【なんで地域で鏡開きの日がずれているの?】
鏡開きを定着させたのが幕府の第3代将軍徳川家光です。
昔、鏡開きは関東でも1月20日に行なっていました。
しかし、その徳川家光が4月20日に亡くなったため、
「20日」を忌日として避け、1月11日に行うように広まりました。
幕府があった関東を中心にその変更が広まって行きましたが、
関西まで広まりきらず、元々の1月20日に鏡開きをする風習が残ったんですね。
京都近郊ではお正月の三が日を終えた1月4日に鏡開きをするそうですが
その明確な理由は分かっていないそうです。
(調理する側から見ると早めの方がありがたいですが・・・)
「松の内」も元々全国的に1月15日でしたが、
この鏡開きの日にちがズレたため、関東を中心に1月7日に変更されました。
なるほど・・・
徳川家光が無くなるのがもし違う日にちであったなら
関東でももうちょっと長くお正月気分でいられたんですね。
私は現在関東在住ですが、
今年は関西方式でやろうと検討しています。(笑)
鏡餅の開き方食べ方マナーはあるの?
さあ鏡開きの日になりました。
「よし、餅を食べるか!!」
となった際、カチカチの固い餅に包丁をあてて一生懸命切ろうとしていませんか?
実は鏡餅を包丁で切ってはいけないんです。
鏡開きは、神霊が刃物を嫌うため、
包丁を使わずに手や木槌などで鏡餅を割ります。
また、武家社会で広まった事もあり、
刃物で切る=切腹を連想させるため嫌がられました。
確かに「鏡開き」という言葉自体、
「切る」や「割る」を避けて「開く」という言葉を使用していますよね。
ですので当時から鏡開きは
乾いてひび割れた鏡餅を手で割ったり、木槌で砕いていました。
徳川家光が江戸城で女中たちにお汁粉を振る舞ったことから始まり、
武家や商家でもお雑煮やおしるこにして家族や家来、主従たちと一緒に食べることによって
家族や主従の親密さを深めることにも役立っていたようです。
最近の真空パックの鏡餅はカチカチになる心配はありませんが、
逆に手で割ったり砕いたりするのが難しいですよね。
そのような場合はパックから出して電子レンジでチン!
柔らかくしてから手で分けましょう。
お餅はかなり熱くなっているのでやけどに注意です!
鏡餅のアレンジレシピ
鏡開きの日に鏡餅を小さく割って、お雑煮やお汁粉で食べるという風習は共通しています。
でも正直、お雑煮なんかはお正月で食べていて
既に飽き飽きしている人も多いのではないでしょうか。
1月7日の七草粥にお餅を入れるのもいいですが、
関東では1月11日、関西では1月15日が鏡開きなので
正確には少しフライングです。
そこで今年はこんなものに挑戦してみてはいかがでしょうか。
◆揚げおかき
木槌などでたたき、ひびわれたところから掻き取ったものを
油で揚げ、塩を一振りで完成です!
細かく砕けたお餅はよく乾燥させたものを缶やジップロックに保存しておけば、
いつでもお手軽に油で揚げておかきにできます。
◆グラタン
通常の2個分位の量のお餅をグラタン皿に敷き詰め、
ウインナーや小さいきのこ等を並べます。
これをレンジで1分程加熱して柔らかくしておきます。
ホワイトソースがある場合は
ホワイトソース、チーズ、少量のパン粉の順で乗せていき、
トースターで5分程、全体に火が通ったら完成です!
ホワイトソースがない場合は
・マヨネーズ 大5
・牛乳 大3
・酒 大2
・味噌 大1
これらをまぜまぜしてホワイトソース代わりにかけると
和風グラタンになりますよ!!(ソースは二人分位)
おすすめです。
お雑煮やお汁粉以外にも定番のメニューはたくさんあります。
普段あまり自分では調理しない味に挑戦してみてはいかがですか?
あんころ餅、きなこ、あべかわ、納豆、なめこおろし、納豆和え
明太チーズ焼き
もんじゃ焼き
お好み焼き
ピザ…などなど
お正月の余りのお餅もあるし
とてもじゃないけど食べきれない!!
という方は冷凍すれば最長3ヶ月保存ができます。
ラップに包んでビニール袋で密封してから保存しましょう。
まとめ
関東と関西で下げるタイミングが違うと調べて初めて分かりました。
由来を知っていると納得です。
普段何気なく行っている伝統的な習慣も
「?」と感じたら調べてみると意外な理由や由来が一層理解が深まります。
そうやて楽しみながら伝統行事を守っていけるといいですね。