鏡餅のカビの取り方は?どうやって捨てる?
鏡開きの日にいざ鏡餅を食べようとしたらお餅に点々とカビが生えている・・・
という事は多々あると思います。
お餅は水分と栄養があり、お正月の間部屋で飾られているという
カビにとって好条件の食品です。
普段の生活でカビが生えた食品はすぐ捨てる人でも
鏡餅となると歳神様の依り代でもあり、お供え物でもあります。
できれば食べたいですし、捨てるのも気が引ける・・・
そんな場合にカビを上手に取る方法はあるのか?
そんな疑問を調べてみました。
鏡餅のカビの取り方は?
カビを取る方法は昔からあるものやレンジを使うものなど
皆さん様々な方法で工夫して取っているみたいです。
その中でも多かったのがこちらの4つの方法でした。
◆ティッシュなどで拭き取る
◆包丁で削ぎ取る
◆水につけて表面を削り取る
◆レンジで柔らかくして取る
それぞれの方法について詳しくやり方をご紹介します。
◆ティッシュなどで拭き取る
単純に見えている部分のカビを
濡らしたキッチンペーパーやティッシュなどで拭き取ってしまいます。
乾いた紙で拭き取ろうとするとカビが舞い散るので要注意です。
また、目には見えない菌糸がお餅の中に張り巡らされています。
赤や黒の色がまだらに残っている場合もそうですが
これで一見きれいになったとしても鏡餅の内部に菌糸がいる場合があります!!
なので拭き取るだけでは済ませず、
必ず下記の削ぎ取る工程も入れて下さい。
◆包丁で削ぎ取る
1番単純でよくやる方法です。
本来鏡餅は
神霊が刃物を嫌うためだとか
武家社会で刃物で切る=切腹を連想させるため
包丁ではなく乾いてひび割れた鏡餅を手で割ったり、木槌で砕いていました。
でもカビを削ぎ取るために今回はその点は目をつぶります。。。
上でも書いたように鏡餅の内部に菌糸がおり、通常でも3cm程まで根が到達しているそうですので(*_*)!
ためらい無くザクザクと切り取っていきましょう。
ここで
お餅が固くて包丁で切れない!!という方は下の方法で柔らかくしましょう。
◆水につけて表面を削り取る
ボールなどに水を張り、そこに鏡餅を漬け一晩置きます。
そうするとお餅の表面が少し柔らかくなってくるので
カビ部分を切り取ってしまいましょう。
一昔前は水餅と言って
おおきな桶や樽に水を張り、お餅を入れる入れることにより
カビ胞子の漂う空気から遮断して保存していました。
その保存方法から来ている昔ながらの方法です。
ただし一晩漬けただけだとお餅の芯までは柔らかくなりません。
また、今日食べたいから一晩置く時間がない!!というかたは
お手軽に次の方法にしましょう。
◆レンジで柔らかくして取る
カビを水で軽く流した後、ラップをしてレンジで加熱します。
熱々にするのではなく、少し柔らかくする位の方が切り取りやすいので、
20〜30秒毎に取り出して様子をみましょう。
やけどには十分注意して下さい。
ここまですれば大抵のカビはとれるはずです。
カビの根が見えないところまで伸びている可能性がありますので
必ず2〜3cmは深く削ぎ取りましょう。
またお餅に生える多くのカビの毒素は耐熱性があり、
なんと100度から210度の温度で60分程度加熱しても
90%も残ると言われています。
ご家庭の調理法では到底死滅はできないですので
思い切って捨てる勇気も大切ですね。
カビの害や種類に関してもこちらにまとめています。
鏡餅カビが生えてしまって捨てる場合の方法
削ぎ取った部分はやはり捨てることになりますが、
ゴミ箱にポイッと捨てるのはなんとなく気が引けませんか?
捨てる量が増えるとなおさらですよね。
もしかしたらもう時既に遅し、
まるまる全部を捨てることになるかもしれません。
そんな場合に鏡餅を捨てる際の手順がありますのでご紹介していきます。
お正月の間、神様の依り代でお供え物だったものですので
そんな場合はきちんとお餅を清めてから処分しましょう。
【塩で清める方法】
①半紙や白い紙の上に鏡餅を置く
②塩を振ってお清めし歳神様にお礼をする
③そのまま紙で鏡餅を包みゴミと一緒に捨てる
この方法が1番手軽でご家庭でも簡単にできますね。
その他に近くの神社や地域の行事で
どんど焼きでお正月飾りと一緒に焼いてしまうのもいいですね。
どんど焼きは1月15日ですので
それまでラップやビニールに入れて口をしっかり結び
カビが飛散しないように気を付けましょう。
まとめ
昔は食糧が少なく、カビに対しての知識不足などの理由で
カビを取り除いて食べることが多かったようですが、
現在は農林水産省のHPでもカビの生えた食品は捨てる事をすすめています。
今回カビが生えてしまったものはしょうがないので、
次回はカビが生えないように対策して美味しく鏡餅をいただきたいですね。
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